人権講話
12月7日(水)の朝会は、校長先生による人権講話でした。 毛野南小人権旬間の締めくくりとして、『いのちのまつり「ヌチヌグスージ」』というお話の読み聞かせを、スクリーンを使って行いました。
司会を担当した人権教育主任です。
『いのちのまつり「ヌチヌグスージ」』について説明する校長先生
以下、お話の内容の一部です。
『いのちのまつり「ヌチヌグスージ」』
作: 草場一壽(くさば かずひさ)さん、 絵: 平安座資尚(へいあんざ もとなお)さん
「ヌチヌグスージ」とは、沖縄の方言で、「命のお祝い、命のお祭り」という意味です。
はじめてこの島にやってきたコウちゃんが、オバアにたずねました。
「みんなで、なにしているの?」
「わたしたちにいのちをくれた、だいじなご先祖さまのお墓参りさぁ~。」
オバアがたずねました。「ぼうやにいのちをくれた人は誰ね~?」
「それは・・・・お父さんとお母さん?」
「ねえ、おばあさん、ぼくのご先祖さまって何人いるの?」
「ぼくにいのちをくれた人、2人」
「お父さんとお母さんにいのちをくれた人、4人」
「おじいちゃんとおばあちゃんにいのちをくれた人、8人」
「ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんにいのちをくれた人、16人」
「その上に、32人、 そのまた上に・・・・」
「ぼくのご先祖さまって、1000人くらい?」
「もっともっと、いるさぁ~ね」
「じゃあ、100万人くらい?」
「オバアにわかるのは、数えきれないご先祖さまが誰ひとり欠けても、ぼうやは生まれてこなかったと言うことさぁー。だから、ぼうやのいのちは、ご先祖さまのいのちでもあるわけさぁーね。」
「いのちをありがとう~!」
このお話を通して、子供たちが、自分が生まれてきたことの奇跡、命の尊さ、ご先祖さまへの感謝の気持ちなどを、感じてくれたことと思います。
最後に、小曽根俊子さんという方が作った『誕生日』という詩を紹介しました。 佐野市出身で、生まれてすぐの高熱が原因で脳性麻痺になり、両手両足が不自由でしたが、たくさんのすばらしい詩を作った方です。
人のいのちはずっと続いています。 いのちの旅は終わりません。
皆さんも、たくさんのご先祖様から引き継いだいのちのバトンを大切にして、磨いて輝かせていってほしいと思います。
以上、人権(生命尊重)に関する講話の内容でした。
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